あの夏の君に、私は何度でも恋をする

「行っちゃったね…。」


「伊月、めっちゃビビってるだろうな」


「え?伊月怖いの苦手なの?」


「昔っからな」


2人でクスクス笑っていると順番が来て中に案内された。


中は私たちのクラスより大分入り組んだ作りで真っ暗の中を懐中電灯で照らして進んでいく迷路みたいなものだった。


「すごい真っ暗…。」


「ほんとに出そうだな」


懐中電灯で辺りを照らしながら陽亮が言った。


「ちょっとやめてよそういうこと言うの…。」


角を曲がったその時


「うわあぁぁ!」


真っ白な何かが思いっきり飛び出してきた


「きゃあぁぁ!」


「あ、綾!」


私は怖さのあまり陽亮にしがみついていた。


「あ、ご、ごめん…!」


「もしかして綾も怖いの苦手なの?」


「う…。」


さっきは伊月のことを笑ったけど本当は私もお化け屋敷は苦手だったりする


「ふっ!さっきの綾の驚き方」


「笑わないでよ!ほんとに怖かったんだから…」


クスクス笑う陽亮をじっとにらんだ