やった!これで千夏の質問攻めから逃れられる!


私はバッと立ち上がった。


「私、取ってくるよ!」


「本当?助かる〜!綾ちゃんありがとう!」


委員長は忙しそうに自分の仕事に戻って行った。


「一緒に行こうか?」

千夏がニヤニヤしながら聞いてくる。


その顔に思わず笑ってしまう。


「ふふふっ!その顔のまま教室から出るの?」


「え?なんか付いてる?」


急にあたふたする千夏にまた笑いがこみ上げる。


「ふっ!顔にペンキ、付いてるよ。」


「え!本当!?」


どこ〜と慌ててる千夏を置いてビニールと絵の具がある準備室に向かう。