あの夏の君に、私は何度でも恋をする

「私、みんなに聞いてほしい…」


この楽しい雰囲気が壊れちゃうのが嫌だったけど、言えるのは今しかないと思った。


ポツリ、ポツリと話し出す。


「私、中学の頃いじめられてたことがあったの…。


水かけられたとかそんなすごいのじゃなかったんだけどしばらく無視されてた。


負けたくなくて学校には行ってたんだけど


辛くて苦しくて毎日泣いてた。


1番権力っていうの?派手な子でその子の指示だってわかって、私勇気出して聞いたんだ。どうして?って。


結局、理由は教えてもらえなかったんだけどそれからパッタリ止んでみんな私と喋ってくれるようになったの。


それから、みんなと仲良しに戻って普通に話してたけど内心怖くて怖くて仕方なかった。


またあの時みたいになったらどうしようって。


だから、高校に入ったら1番派手な子と仲良くなろうって思った。


それで結子たちと仲良くなったの。


いじめられる側にもう二度となりたくなかったから。


派手な子になったの。

一生懸命みんなに合わせて髪染めたりピアス開けたりして。


でも、結局そんな関係もろかった。


あんなにあっさり、私は仲間じゃ無くなったんだ。


今日もカラオケ誘われてたんだけどさ、結子がああ言ったから…。


本当はちょっと期待してたんだ。


もしかしたら私を待っててくれるかもって。


でも、やっぱり私の居場所は無くなってた…。

でも、今日みんなとここに来れたからよかった!」


少しでも空気を明るくしようと笑ってみせるとガバッと千夏が抱きついてきた。


「ばか!なんで辛いのに笑うの゛〜!」


「え、千夏泣いてる…の?」


「うぅ…。辛かったね、綾。よくがんばったねぇ!うぅ〜〜!」