「なに…?」

ドキドキとなる心臓を抑えて結子の言葉を待った。

「もう、友達出来たんだね。」


千夏たちを見てフッと笑った。


「あ、うん…。」


「よかったじゃん。そっちで楽しくやりなよ。じゃあね。」


結子は体育館へと歩いて行った。


ミカたちもそれに続き歩いて行く。


あぁ、終わった。


1年間必死に築き上げて来たものが今日で崩れた。


結子は私をあっさりと切り離した。


上辺だけだって分かっていたけど、ぽっかりと穴が空いたみたいだ。


「綾…大丈夫?」


振り返ると3人が心配そうに私を見ていた。


「あ…うん。なんかごめんね!」


重たい雰囲気が嫌で明るく言った。


「気にしないで!さ、行こう!」


千夏がトンと背中を押してくれて体育館へ向かった。