「私なんかでいいの?」
「だから、告白してんじゃんかよ」
「でも、私、全然女の子じゃないよ?馬鹿だし、よく食べるし、下手したら真海より足太いし…」
自分の短所なら沢山知ってる。
1個1個言っていったらキリがないくらい。
だから、
イケメンで、みんなに優しくて、面白くて、何でもこなせるのに、たまに馬鹿やっちゃうような真海とは正反対なんだよ。
「だからなんだよ」
ちょっとだけ怒った顔の真海。
そんな彼に少し怯みながら、私は素直に気持ちを言葉にした。
「だから、私は、真海と釣り合わないよ」
「お前、マジで言ってんの?」
あ、これは。
これは完璧に怒らせてしまった。
かなり睨まれております。
「あ、ご、ごめん…えっと…」
そこまで言いかけて、それ以上先は言わせてもらえなかった。
真海の手が私の頭をグッと引き寄せて、口を塞がれたから。
もちろん口で口を。

