「え、っと………」 「梨花いないと意味ないって言ったよね」 そういえば、そんなことを言われた気もしなくもない。 「あの、そのっ」 「父さんの反対を押し切ってまでただの県立高校に来たんだ。それなのに梨花と同じクラスじゃなかったら委員会も違うなんて、さ」 ひどい話じゃないか、と葵くんは言った。 「ごめん、なさい……」