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「葵くん、ごめんねっ…」


何度謝ってもこっちを向いてくれない葵くんはいつになく怒っている。


理由はひとつ。
いっしょに文化委員をするって約束したのに、ほかの子にとられてしまったからだ。


「ねえ、葵くん機嫌治してっ?」


「………梨花さ、俺が朝いったこと覚えてる?」


なんの話かさっぱり分からないが葵くんが本気でキレてるのが分かった。


だって、「りんちゃん」じゃない。