嫌いだけど君の笑顔を見たい


数日後
いつもより多く話してくれる凛が居た。

これは、ずっと疑問であった。

今日はそれを思いきって聞いてみようと、思う。

「でね...」

「なあ、凛。何でそんなに俺と話してくれるようになったんだ?」

凛は少し嫌な顔を見せた。

「私のクラスに、優よりモテる奴が転校してきたから。」

「俺よりモテる奴?」

「うん。名前は木村 結斗。1日で、学校の女子全員から、コクられたらしい」

なんだ。その化け物。

1日で、学校の女子全員?

夜まで、告白されてたってことだろう。

でも、そいつのおかげで、今こうして話してもらえてるんだから、

文句言っちゃまずいよな。

「だから、モテなくなった俺に、普通に話してくれるんだ。」

「まあね。でもあいつしつこくて...ほらまた。」

「凛ちゃーーん。」

その俺よりモテるという奴がきた。

「ねえねえ、いつになったら、僕に告白してくれるの?」

な。なんて直球なんだ。

凛は、ものすごく嫌そうな顔で

「は。何で私があなたに告白しなきゃいけないの?意味わかんない」

キレ気味でそう言い放った。

「え。だって、告白してないの、凛ちゃんだけだし。なんなら、全員に告白して欲しいなーって思って。」

「絶対嫌。言ったよね。私はモテてる奴が大嫌いなの。」

グサッ。

その言葉が、何故か心に突き刺さった。

凛がそう言うと、結斗は、しょんぼりしながら、帰って行った。

「本当にあいつの相手は嫌だ。」

「お疲れさん。」

俺は、凛の頭を撫でた。