嫌いだけど君の笑顔を見たい

でも、俺はあいつの凶器じみた笑みが嫌いだ。

近寄れない雰囲気を放出するから。

「おい、凛。今度一緒に帰ろうぜ。」

「え。無理。」

な。やっぱりこいつダメだ。ああ、もう無理。

あいつなんか嫌いだ。


次の日。
「あの、英語のCD忘れてます。」

と、後ろから声を掛けてきたのは、凛だった。

俺はびっくりして、呆然として居ると、

「あの、早く受け取ってください。」

我に返り、CDを受けとると、すぐに帰ろうとしたので、引き止めた。

「あのよ。話し掛けてこないでくれる?」

その言葉に凛は、驚いた顔をしたあと、すぐに泣きそうな顔をした。

多分、嫌いなのに勇気を出して、話しかけくれたんだと思う。

「でも、ありがとうな。CD」

すると、凛の顔が上がったと思えば、可愛い笑顔を見せた。

あれは反則だろう。

俺は多分今、顔が真っ赤なのだろう。

自分でも分かる気がする。

どうしよう。これからどうすれば...