斜め前のあなたの席。
黒板よりも見ていたかもしれない。
あなたとは、1、2回話した程度。
でも、なぜかあなたに惹かれる自分がいる。
あなたと話したい。
そう思って、思いきって声をかける。
好きな人はいるの?
つい、思っていたことを言ってしまった。
しまったと心の中で思う。
あなたは笑って、
いるよ。違うクラスの子なんだ。
直感的に、あの子だ、と思った。
部活が一緒のセミロングのあの子。
だって、楽しそうに話してた。
だって、あなたは顔を赤くして話していた。
つい、協力するよって言ってしまった。
あなたは嬉しそうに笑った。