言葉にして

「拓人君、好き!」

 突然なのかに笑顔で告白されて、拓人は片手で赤くなった顔を覆った。

「きっ、急に何だよ・・・・・・」
「私ね、拓人君の恋人になることができて本当に嬉しいの!」

 拓人が浮気することなんて考えられない。
 浮気していないことを拓人が直接会って言ってくれた。
 そのことを聞くことができたので大丈夫であることを伝えると、拓人はなのかを抱きしめた。

「拓人君!?」
「俺だってなのかのことが好きだ」

 真っ赤になっている顔を見られないように肩に埋めた。
 そして耳元に唇を近づけてきた。

「なのかの好きなところ、素直、明るい、よく笑う、動物好きなところ、それと・・・・・・」
「待って、待って!」

 そんなにたくさん言葉にされると、恥ずかしさでどうにかなりそうだ。

「照れているときの顔も可愛い。だからキスもしたくなるんだ」

 額にキスをされて、さらに顔が赤くなった。

「もう!」
「ははっ!」

 なのかは真っ赤な顔でポカポカと拓人の背中を叩くと、彼は声を上げて笑った。

「拓人君、そろそろ・・・・・・」

 心臓が持たないので離れたいことを言うと、即座に却下された。

「そういう言葉は受けつけない」
「意地悪・・・・・・」

 拓人の背中に腕を回して抱きしめると、彼は抱きしめる力を強めた。
 それから数時間後、なのかは新菜に電話をかけて誤解を解いて、電話越しでうんざりしている新菜に惚気話を電話で詳細を話した。