「じゃあ、まだクラス発表されてないみたいだね。」

「そーなの?カオルン、じゃあ」

ミキが、そっと耳打ちしてきた。みるみるうちに私の顔が赤くなる。

「むこーにメルいるからそっちいくね~またクラス発表の時に~」

といたずらに微笑んでいってしまった。あっ先にメルっていうのは、私の小3の時から仲のいい友達のことです。花澤芽瑠(ハナザワメル)とにかく人見知り。私が友達になれるまで、二週間くらい掛かった。
さっきミキに、
ソウ君来てるよ~いっておいで。
と耳打ちされたな。ギャー無理無理!多分演技は得意だから私がソウのことが好きとは思われていないようで今行っても怪しまれない?だろうが…。無理!いやーなんか会いたいし喋りたい!と思ってるよ?でも、はずいし…

「カオルちゃーん」

「あっミズキちゃん!」

おかっぱ頭が特徴的な栗駒水希(クリコマミズキ)私の親友で幼稚園が一緒だった。中学校になって一緒になる話やったんやけど嬉し~!

「ミズキちゃーん!まじお久しぶりやんな。絶対二つぐくりの方が似合うのに…まあ、おかっぱも似合う」

「カオルちゃんも相変わらず元気そうで。」

「ミズーキ!」

「ギャーやめて~」

「ごめーん」

いきなり登場したこの子は安達玲(アンダチレイ)小3の時にメルと仲良くなって、それからメルの紹介みたいな感じで仲良くなった。今じゃメルよりレイの方が仲いいかも。

「レイコ…びっくりするし足折れる!」

「あっ忘れてた。カオル足まだ治ってないんやんな」

「カオルちゃんどうゆうこと?」

「話せば長くなるんだけど…」

実は私、三ヶ月前骨折したんだ…一応普通に歩ける用にまで回復したんだけど、右足の骨を二本ともバキッって折っちゃったから完治は難しいらしい。

「なるほどね…じゃあ何でこっせ…」

「「それは!」」

「あのーき、きかないで」

レイコ(レイ)がニヤッと笑って、私は背筋が凍ったような気分だった。

「キックベースだよ!」

「キックベース?レイちゃん冗談ダヨネ。」

「今冗談言うと思う?」

「それじゃあ?」

レイコの笑顔がとてつもなく怖かった。

「はいはい!もう~分かったよ!説明しますよ!」

ある日の体育の授業だった。私はボール運動が大の苦手で皆に迷惑をかけない用にって頑張ろって思ってたんだけどもね、

「張り切り過ぎてやっちゃったと…」

「その通りです」

「あはは!」

「レイコ~マジで笑い話だよね~ほらミズキちゃんも笑ってよ~アータノシーハナシダナ~(ぼーよみ)」

「カオルちゃんさすがだね。そのドジは、いつ治るのかな?笑」