陽子は洋服を脱ぎ、それに着替えた。
目の前には大きな洞窟があり、その中を歩いて行く。ちゃんと洋服を持って。


少し歩いていくと、急に深みにはまり穴に落ちていく。


「きゃあー、まただあ。現代に戻れますように‼︎」
願いを込めて目を瞑る。


気がつくと資料室で眠っている陽子。それも奴らに渡されたものを着て。

そして誰かが資料室に入ってくる。
「えっと、ここだったよな。資料室は」
ドアを開けると、陽子が倒れているように見えて。

その男性社員は慌てる。
「ちょっと、君、君!大丈夫か?」
陽子の頬を叩き、意識を確かめる。

「ん、いた」
「あ、良かった。気がついた?それにしても君の格好、なんか原始人にでも会ってきたみたいな格好だな。sexyだけどね」


「えっ⁉︎わ、私。あのう、今は平成28なんですか?」
「はあ?そうだよ。君面白いね。ここ大丈夫?」
彼は自分の頭を指差す。

「それよりさ、その格好どうにかしてくれないかな。そんな格好で社内ウロウロされたら男ども興奮しちゃうからさ。よろしくね」

その男性は、資料を探して出て行った。

「あー、良かった。ちゃんと現代におい戻れた。それにしても、なんだったんだろう?」

と考えながらも洋服を来て、何事もなかったようにフロアに戻る陽子だった。