「あ!!!なに聞いてんだよ」 大希がトイレから戻ってきた。 「……紫織??」 大希はさぐりさぐりに紫織を呼んだ。紫織の様子がおかしかった。 「なに??」 紫織の目に涙がたまっていた。というか、もう流れている。 「どしたんだよ」 さすがの大希も目の前で女の子が泣いていれば心配になる。 紫織に近付き頭に手をのせた。