部活も終わった。



「紫織ぃトイレ行ってくるから待ってて」 


「ん」



紫織と大希は帰宅する方向が同じなため一緒に帰っていた。



「大希……居なくなった」



紫織は大希のカバンを覗いた。



「あった」



紫織の目が輝いた。



大希のカバンから倖田來未のCDを取り出した。



ぱかっとふたを開けると小さな紙切れが落ちてきた。



「………2の9??」



ふと、CDをみた。



「あっCDの番号かぁ」



納得して3枚あるCDの中の真ん中のCDをミュージックプレイヤーに入れた。



「9ねぇ………」



早送りのボタンを連打する。



「よし!!」



♪~