紫織と大希の関係が段々と変化していくんだった。
「お父さん!!」
「紫織ぃただいま」
家に帰るとお父さんが居た。家に帰っても紫織の左手にはまぁやがいた。
「そのぬいぐるみどうしたの?」
お父さんはコーヒーを飲みながらまぁやを指差した。
「これね、先輩から貰ったの。」
嬉しそうに話す紫織。
「よかったね」
お父さんも笑った。たまにしか見れないお父さんの笑顔は紫織の宝物だった。
─── 部屋 ───
「まぁや」
まぁやを机の上に置き、話し掛ける紫織。
「……大希」
何故か頭の中に大希が入ってきた。公園での出来事が離れない。
「あっ!!無い無い無い」
紫織はこう思った。
(もしかしたら大希が好き?)
確かに大希と居れば楽しいし、相談とか、悩み事とか何でも言えるし、素の自分でいれる。
「まぁや……」
紫織はまぁやを見つめた。