「怒ってる!!マスコットの事はね」 大希は紫織の頬をつねった。 「痛い痛い!!!大希ぃ」 顔を上げた紫織の目に涙が溢れていた。 「泣いてんじゃねぇって」 紫織の涙を強引に拭う大希。 「何で、来たのよ………怒ってるんなら来なくて良かったのに」 紫織は口を尖らせて言った。 大希は呆れ顔で紫織に 「アホか!!大事な後輩の誕生日ぐらい祝ってやりたいだろが」 こう言ってデコピンした。 「だから痛いって(笑」 紫織も笑った。 「あのマスコット、紫織から貰ったやつなんだぞ」 「ウソ!?」