こんなに静かな日々が存在していいのだろうか。 紫織も大希も一緒に居ることが無くなった。登校も下校も。 「あっ大……」 1階の廊下ですれ違う大希と紫織。大希は友達を連れて歩いていた。紫織は分厚い本を3冊ほど抱えていた。 紫織は息を飲んだ。 「っ!!!!」 バサササァ─── 大希の肩が紫織にあたり、抱えていた本がいっきに落ちた。 「おい。大希ぶつかったぞ」 友達が大希に一言言う。