紫織の誕生日は刻々と近づいていた。



「はい。今日は終わり」




午後の練習が終わった。紫織も大希も汗だくだくだ。




「あれ??これ大希の………」





紫織が見つけたものは、大希がいつも持ち歩いていた小さなマスコットだった。




「隠しちゃおぉ(笑」




紫織はマスコットを部室の棚の裏に隠した。




「ここなら見つからないなぁ♪」





この小さな悪戯がこの後大きな事件を起こすのだった。




「紫織ぃ帰るよ」



「あっうん。待って」




紫織は大希を追い掛けて部室を出た。