遠くにいても好き。

次の日、梨奈ちゃんと一緒にグランドへ行くと
佐倉先輩の隣にはバレー部の先輩…… 

「付き合ったのかな。」

「付き合ったらしいよ。」

「え。どうして?」

「詳しくは知らないけど、
 あのバレー部の先輩がどうしてもって聞かなかった
 みたいで、佐倉先輩も仕方なく…みたいな」

涙がポロポロこぼれ、こんなにも佐倉先輩が好きだったんだったきづかされた。

「優、泣いてるよ。大丈夫?」

「梨奈ちゃん、私、佐倉先輩が好き。」

「うん。知ってる。」

え。「どうして知ってるの!?」

「優見てたらわかるよ…」
そっか、バレてたんだ。先輩好き。だいすき。