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ガチャ...

玄関のドアが開く音がして


イチゴが嬉しそうに尻尾を振って帰ってきた



「なんで起こしてくれなかったの?」


私はイチゴの顔を掴み怒ったように言った




「寝てたからだよな〜イチゴ〜」





彼がリードを片付けながら

イチゴに話しかける





イチゴは嬉しそうにまた尻尾を左右に振った





何だかイチゴは彼の味方のようだ






「一緒に行きたかっただけなのに...」



ブツブツいう私に





「明日は3人で行こうな」


促すようにいう彼の言葉に




「うん....」



嬉しいのに素直に喜べない私だった