目覚めると私の胸に顔をうずめ すやすやと眠る可愛い寝顔が目に入る ずっとこんな風に大人しかったらいいのに 私はよしよしと頭を撫でた 私が起きたのが分かったのか 彼の犬のイチゴがベッドに飛び乗ってくる 嬉しそうに布団の上を行ったり来たり 「イチゴッ!シッ!」 私が言ったと同時に彼が目を開けた あーあ、思った時にはもう遅く 彼はイチゴの後ろ足を持ち ベッドから引きずり落とした 「クゥーン」 泣くようなイチゴの声 「うるさい」 彼はそう言うと寝返りを打つ