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今、あなたは幸せですか?
今、好きな人はいますか?
今、あなたは…生きていますか?





暗く雨が降る空。
私は思い出す…あの日の出来事を。
そして泣き叫ぶ。
どうしてあんな風になってしまったのかを
後悔する。
「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!あああー!!」
だんだんと意識が遠のいていく…
私が後悔したあの日…







「おっはよー!いおり!」
「おはよう、みずか」
私は高校生になってから、みずかと
友達になった。みずかは、明るくて
皆から人気もあり、私とは逆の世界
にいる。
そしてもう1人私の友達…
「おはよう~いおりちゃ~ん、みずか~…」
「おはよう、やなちゃん」
「おっはよー!やなー!今日も眠たそう
だね!」
「ん〜…」
そう、やなちゃんはいつも眠たそうで
アニメが大好きな可愛い子♪

私は、この2人といつも行動を共にする
友達にあたる。今でいう(いつメン)だ。


「ほら、席に着けー。HR始めるぞー」
私の席は1番窓際の1番後ろという
とてもいい席だ。しかも隣は不登校だから
いないということになる。つまり席替えは
したくないのだ!


「え~、前回席替えしてから丁度1ヵ月
経ったので放課後に席替えを行いたい
と考えています。」

皆は「よっしゃー!」や「やったー!」
と言いハイタッチを交わしている。

(私は嫌なんだけどなー……。でもそれを
言うと空気が壊れるから止めておこう)

席替えしたくない理由がもう一つ
隣に誰がくるのか分からないからだ。
(席替えはほんとうに嫌だなー…)

そして、どんどん時間は過ぎていき
私の大嫌いな体育も終わって
放課後になった
「よし、じゃあ男女それぞれ並んで
クジを引いていけー」
(神様どうか!1番後ろの席をお願いします)
小さな四角い紙を見たら9と書かれていた
(同じ9番は誰だろう…)
「いっおり〜、何番だった?」
みずかが目をキラキラさせながら
聞いて来た。私は紙をみずかに見せた。
「く~また違う班じゃん!最悪…」
私はその反応に笑ったと同時に思った
(みずかと同じ班じゃないのかー)
「やな、いおりちゃんと同じ班だ…」
「えっ!!」
私とみずかが同時に反応した
やなの持ってる紙を見せてもらった
8と書いてあった
私は思わず「やった〜!」と言った
みずかは残念そうに自分の番号を見ていた
やなは嬉しそうに笑っていた