第一章.また・・・?
「っ・・・!」
俺は気づいたら、教室にいた。
「花音!?何が起きた!?何でここに!?」
俺は、携帯を見た。携帯の右上には、
『12月24日』と、表示されていた。
「どうしたの?ねぇ悠太、それより、一緒に駅前のクリスマスツリー見に行かない?」
やっぱり、時間が戻っている。
ということはあの最悪な事がまた来るかも知れない。
何としてでもあの結末は避けないと・・・
「クリスマスツリーを見に行くんじゃなくて、家で過ごさない?」
花音は一瞬黙り込んだがすぐに、
「うん分かった!悠太の家でいい?」
「あぁ。良いよ。」
これで、あの最悪な結末は避けられたはずだ。
────8時前
「悠太ー!!来たよー!」
花音の声が聞こえる。
「うん。入って。」
花音は入ってきたがすぐに、
「コンビニに行きたいから、付いてきてー。お願いー!!」
クリスマスツリーの所に行かなければ良いか。
「分かった。行こう。」
俺と花音は歩き出した。
歩道橋まで来たところで、花音は口を開いた。
「ねぇ悠太。」
花音は急に、深刻そうな顔で俺に話しかけた。
その顔を見て、俺も不安になる。
「花音?どうした?」
「私は悠太のこと、好きだよ。ずっと一緒に居たいけど、無理みたい。」
花音はそう言うと、歩道橋を乗り出し、
そして、飛び降りた。
時間が一瞬、止まったような気がした。
歩道橋の下から聞こえてくる悲鳴と、血の匂い。
そして、遠くなって行く音。
第一章.戻った・・・? END
第一章.
気づいたら、やっぱり教室にいた。
「どうしたの?悠太。それより今日、駅前の──」
「花音。この状況、説明して。」
花音の言葉を遮って言った。
「・・・・そっかぁ。気づくよね。流石に。」
するとそう言って、花音は笑った。
何処か悲しそうな顔で。
「率直に言うと、私たちのどちらかが死ぬの。」
「どう言う事だ?」
「わからない。だけど、私たちはそう言う運命なの。それだけは分かる。そして死んだら、時間が巻き戻る。」
真剣な顔つきで言った。
「どうして言ってくれなかったんだ?」
そう聞くと、花音は泣き出した。
「だって、こうすれば、悠太と、ずっと、一緒にいられると、っ、思ったからっ!!!っぅ・・うわぁぁぁん!!」
驚いた。
花音がそういう風に思っていてくれたなんて。
「私、人としても、一人の、男子としても、悠太の事が、大好きなのっ!ずっと、隣にいて、欲しいの!!!っ、えっ・・」
俺は我慢出来ずに泣きじゃくる花音を抱きしめた。
「悠太っ!?どうし──」
「花音、ありがとうそんなふうに言ってくれて。俺もずっと花音と一緒に居たいよ。よく分かんないけど、『どちらかが死ぬ。』じゃなくて、一緒に生きよう。」
「っ・・・!」
俺は気づいたら、教室にいた。
「花音!?何が起きた!?何でここに!?」
俺は、携帯を見た。携帯の右上には、
『12月24日』と、表示されていた。
「どうしたの?ねぇ悠太、それより、一緒に駅前のクリスマスツリー見に行かない?」
やっぱり、時間が戻っている。
ということはあの最悪な事がまた来るかも知れない。
何としてでもあの結末は避けないと・・・
「クリスマスツリーを見に行くんじゃなくて、家で過ごさない?」
花音は一瞬黙り込んだがすぐに、
「うん分かった!悠太の家でいい?」
「あぁ。良いよ。」
これで、あの最悪な結末は避けられたはずだ。
────8時前
「悠太ー!!来たよー!」
花音の声が聞こえる。
「うん。入って。」
花音は入ってきたがすぐに、
「コンビニに行きたいから、付いてきてー。お願いー!!」
クリスマスツリーの所に行かなければ良いか。
「分かった。行こう。」
俺と花音は歩き出した。
歩道橋まで来たところで、花音は口を開いた。
「ねぇ悠太。」
花音は急に、深刻そうな顔で俺に話しかけた。
その顔を見て、俺も不安になる。
「花音?どうした?」
「私は悠太のこと、好きだよ。ずっと一緒に居たいけど、無理みたい。」
花音はそう言うと、歩道橋を乗り出し、
そして、飛び降りた。
時間が一瞬、止まったような気がした。
歩道橋の下から聞こえてくる悲鳴と、血の匂い。
そして、遠くなって行く音。
第一章.戻った・・・? END
第一章.
気づいたら、やっぱり教室にいた。
「どうしたの?悠太。それより今日、駅前の──」
「花音。この状況、説明して。」
花音の言葉を遮って言った。
「・・・・そっかぁ。気づくよね。流石に。」
するとそう言って、花音は笑った。
何処か悲しそうな顔で。
「率直に言うと、私たちのどちらかが死ぬの。」
「どう言う事だ?」
「わからない。だけど、私たちはそう言う運命なの。それだけは分かる。そして死んだら、時間が巻き戻る。」
真剣な顔つきで言った。
「どうして言ってくれなかったんだ?」
そう聞くと、花音は泣き出した。
「だって、こうすれば、悠太と、ずっと、一緒にいられると、っ、思ったからっ!!!っぅ・・うわぁぁぁん!!」
驚いた。
花音がそういう風に思っていてくれたなんて。
「私、人としても、一人の、男子としても、悠太の事が、大好きなのっ!ずっと、隣にいて、欲しいの!!!っ、えっ・・」
俺は我慢出来ずに泣きじゃくる花音を抱きしめた。
「悠太っ!?どうし──」
「花音、ありがとうそんなふうに言ってくれて。俺もずっと花音と一緒に居たいよ。よく分かんないけど、『どちらかが死ぬ。』じゃなくて、一緒に生きよう。」

