橘くんの事を知りたいと思っても教えてくれないんだもん。

話してくれないんだもん。

わかりたくてもわかんないよ……










「大好きなのに。なんで…… のーくんはどうして?」









のーくんって言っちゃった……










「もう、その名前を呼ぶな。」










「ご、ごめん……」










「もう帰って。俺は植木とはなんの関係も無かったんだ。」









えっ?










その後橘くんの声がする事はなかった。










関わりたくなかったって事?

幼なじみも嫌だったの?





そんな君の想いに気づいてあげられなかった……


ごめんね。 出来ることなら君の側にいたかった。



大好きだから。

大切だから。

君を守ってあげたかった。













「ごめんね。」










私の顔は涙でぐちゃぐちゃだった。