今、私は橘くんの家の前にいる。
そろそろ家に帰ってきてるよね?
深呼吸をしてインターホンを押す。
「ピンポーン。」
橘くんはちゃんと出てくれるかな?
「はい。」
橘くんの声だ。
「え、えっとはなです。あっ、植木はなです。」
噛み噛みじゃん……
「はい、なんのようですか?」
「す、少しだけでいいので話をさせて下さい。お願いします。」
お願いだから、少しだけ話を聞いて。
「俺は植木と話すことはありません。」
そんな事言わないでよ……
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…