私は次の日からのーくんの事を橘くんと呼ぶようになった。
時々まだ癖でのーくんって言いそうになっちゃうんだけどね。
「橘くん。今日日直だから日誌よろしく。」
「ん。」
橘くんの態度は私にだけ冷たい……
極力話したくないみたいに……
「じゃあ、日誌をかいて先生の所に持ってきてね。植木さんと橘さん。」
有衣先生が言うと教室を出ていった。
「あっ、橘くん。 後は私がやっておくから良いよ。」
って言ったはずなのに帰ろうとしない橘くん。
「後はやっとくよ? 帰っていいよ?」
もう一度言うと
「俺がやる。」
「じゃあ、お願いします。」
橘くん早く帰ればいいのに……って言うか泣きそうだから早く1人になりたかったんだけどな……
「じゃあ、お願いします。」

