「俺は……」








苦しい顔をしたのーくんが喋りだす。










「俺は…… もうお前となんか会いたくなかったよ。」









えっ?










「じゃあ、どうして? 」










「もう、これ以上一切関わるな。」










一切関わるな……って言われた……?










「分かったよ…… もう幼なじみじゃないんだね?」









「うん。」










これで最後だから許して。










「バイバイ、のーくん。」










私は涙を流しながら走っていった。


もしかしたら追いかけて来てくれるんじゃないかって淡い期待をしながら。


でも、やっぱり追いかけてきてなんてくれなかった……


呼び止めてさえしてくれなかった……











私はこの時のーくんが声を殺して泣いているなんて知らなかったんだ……