「お?赤くなってる!! もしかして付き合ってんの~??」
岡本さんが何かを勘違いしたようで、面白おかしくそう言いながら私をからかってくる。
「ちげーよカス。利害が一致して傍に置くだけだ」
しかしそれに真っ先に反応したゆづくん。
私もゆづくんに続いて必死に否定した。
「そ、そうです……ゆうちゃんと付き合うなんて……そ、そんな……」
「「…………」」
私がそう答えたあと、岡本さんとゆづくんは急にだまり、驚いたように私を見てきた。
そして少しの沈黙の後に。
「……は?」
「………あれ?」
え?
あれ?
なんか違いました?
もしかして今、私一人だけ話の内容ずれてましたかね???
岡本さんのさっきの質問をよく聞いてなかった私は、さっきの会話の内容を思い出そうとしてもなかなか思い出せない。
だからお二人と私の会話がどう噛み合っていなかったのかもわからない。
「なんでそこに悠太が出てくんの?」
岡本さんが不思議そうに私の顔を覗き込んでくる。
「………」
そんな岡本さんと、ゆづくんのめちゃくちゃ不機嫌そうな顔が一気に私を見てきた。
そしてその間から感じるゆうちゃんの視線。
うおおお、これは一体どういう状況ですか!!!!
ひよりいいい、ヘルプミ~…!!
と、ひよりがいる席の方をちらりと見るが。
お利口さんなひよりは授業の予習をしており、こちらの状況なんて気にもとめていない様子だった。



