え、ちょ、それって……?
「そ、それってどういう…?」
まったくもって…
皆目見当もつきませんが!?
「てめえ一人放っておいたら、いつ俺の秘密バラすとも知れねえ」
「え」
し、信用ないなあ私。
そんなに口が軽い方ではないんですけど。
あのオシャレなひよりが、小学生の頃にタグをつけたままの服を気づかずに一日中着続けていたことだって誰にも言ってない。
「だから傍に置く。今日から離れんな」
「ぅえええ!?」
「んだよ」
私の声にムカついたのか、口をへの字に曲げて睨んでくるゆづくん。
「てめえも俺の傍にいれば描き放題だろ、なんか文句あるんかコラ」
「!!」
ゆゆゆゆづくんの筋肉観察し放題、描き放題……!!?
それはおいしすぎる話だ!!
「わかりました!! ゆづくんの傍を離れません!!」
ビシッとゆづくんに向かって敬礼すると、ゆづくんはなぜか私から目をそらして「おー」と、うなずいた。
「……よく、んな小っ恥ずかしいこと言えるよな」
「へ?」
「なんでもねえよわかったらさっさと行くぞメガネ!!」
あ!!
「は、ハイ!!!!」
『クソ』抜けてる!!



