なんで……と言われますと??
ゆづくんの質問の意味がわからず、首を傾げた。
「だから、なんで俺のこと勝手に描いてんだよ」
「あ、え……っ!?」
しまった……!!!
ゆづくんの秘密を知ってしまったけれど、それは逆もしかり!!!
私の秘密もゆづくんに話さなければならないということか……!!
「俺も話したんだ。 てめえも早く言え」
で、ですよねーっ!!
そうなりますよねーっ!!
「う、うう……ええっと……それは、その、つまり……」
わかっている。
わかってはいるのだけれど。
……やばい。
全力で言いたくない。
だって死ぬほど恥ずかしいんだもん。
「んだよコラはっきりしやがれ」
「う」
でもゆづくんだって恥ずかしいの我慢して言ってくれたんだもん。
私も、ちゃんと言わなきゃ……。
ぎゅっと目を閉じる。
「そ、その……私、絵を描くのがもともと好きで……」
「…………」
「それで、筋肉フェチだったみたいで、ゆづくんの筋肉を見た時、ひ、一目惚れしちゃったみたいで……」
「!?」
は、恥ずかしい……!!
恥ずかしすぎて、ゆづくんのこと見ていられない。
ていうかゆづくん、私の腕いつまで掴んでるの!?
私もいつまでゆづくんのワイシャツつかんでるの!?
もう色々と心臓バクハツしちゃうよおお!!



