私の……


「ん?」


スケッチブック…!?!?

我に返った私は、地面に転がったものが大切な大切な私のスケッチブックだということにやっと気づく。


「なんだこれ?」


石化を解いたゆづくんが、そっと私のスケッチブックを拾い上げる。

待って待って待って!!

ダメダメダメダメダメ!!!


その中身を見られたら私……!!!


ゆづくんは、そんな私の心の叫びを見事に無視して、適当なページをぱらぱらと開く。


「だ、だめ……!!!!」


見ないで~!!!


「………!?」


しかし、再びゆづくんが石化したことで


『時すでに遅し』


その言葉が脳裏に浮かんだのだった。



「俺……!?」

「……はわわわわ……」


………オワタ。