「………」


そんな私たちを見ていたひよりが、岡本さんの方を見て口を開いた。


「……えーと、岡本くん」

「ひよりちゃん、なに?」

「ジュースでも買いに行かない?」

「そうだね、そうしようか」


ひよりの唐突な提案にも関わらず岡本さんは快諾し、二人はまるで打ち合わせでもしていたかのように同時に立ち上がった。


「ってことであず、私たちちょっとそこまで買い物してくるね」

「え、ひより……?」


「ゆづー、あずちゃんにしっかり教えてもらうんだぞ」

「っせえ!!!」


ひらひらと手を振って、二人はアパートを出た。


「………」

「………」



う、うそ…

これって……

ゆづくん家でまさかの……



ふたりっきり!!?