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「「おじゃましまーす!!」」


私と岡本さんは、元気よくゆづくんの家に上がらせてもらった。

家というより……アパートだった。

中は意外と綺麗にされていて

本当に必要な物しか置かれていない部屋だった。

……トレーニングマシーンは、ないかあ……。


「へえ、以外と綺麗なのね」


感心したようにひよりが部屋全体を見渡すと。


「俺はやるなんて言ってねえからな!!」


ドカッとソファに座るゆづくん。


「いいって! 俺たち三人でやるからゆづはそこで横になってろよ」


ねー?っと私たちに笑顔を見せてくる岡本さん。

私はそれに、ただ苦笑いで返した。


「ち……ッ、勝手にしろ」


そう言ってソファから立ち上がったゆづくんは、奥の部屋へと行ってしまった。


「ゆづくん………」