「はあ…」
みなさんこんにちは、初めまして。
私は和泉 梓。
16歳の高校1年生です。
私は、物心がついたときから絵を描くことが好きで、いつもスケッチブックと持ち歩いています。
でも、人に見られたりするのは恥ずかしいので、学校では校庭にある大きな木の下で1人絵を描いています。
これは本当に恥ずかしいので大きな声では言えませんが、小さい頃から漫画家になることが夢だったりしていました。
絵を描くことはもちろん好きです。
お話を考えるのも難しいけど楽しくて。
何度か漫画家デビューを夢見てコンテストなどに応募することもありました。
…が、当然かすりもしなくて。
だんだんと絵を描くことが苦痛になって、スケッチブックを手放したくなることもありました。
好きなことを嫌いになることはとてもつらいことです。
……だから、夢は諦めて趣味として楽しく、好きな物を好きなときに好きなようにスケッチブックに描いていくことにしました。
「……はあ…」
だけど。
どうしても。
今は描きたい物がなかなか納得のいくものにならずに、悩んでいます。
「違ううう、こんなんじゃない。もっとこう……」
自分の思い描いている通り絵が描けなくて。
別に、描けなくてもいいんだけど…
一度描き出した絵が納得いかないと、とことん描かないと気が済まない。