私の命は、君がくれた最後のプレゼント。

だけどすぐに思いとどまってしまった

私が話しかけて良いのかな

そんな不安を感じたから

木下君は私に話かけてしまったせいで既にクラスの嫌われ者になりかけている

そんな彼とまた話をして良いのだろうか

……いけない

そんなの、友達を作りたがっている木下君のためにならない

話しかけないであげよう

そう決心した時だった

「木村、木下を連れて早く並べ」

事情を知らない先生の大きな声が聞こえた

「わ、私ですか」

慌てて尋ねる。

「そうだ。あと並んでいないのはお前ら二人だけだからな」

え…、ちょっと待ってよ

それって私が木下君に話しかけなきゃいけないって事だよね。

…………………。

ああ、さっさと並んでおけば良かった

そうすればこんなことにはならなかったのに

私は小さくため息をついた