私の命は、君がくれた最後のプレゼント。

キーンコーンカーンコーン

チャイムが鳴って朝のホームルームが終わった

私は机に倒れこむ

あー、初日からやっちゃったー(泣)

木下君大丈夫かな?

左をちっらっと見ると、

…あれ、木下君1人でいる

てっきり人が集まっていると思ったのに

やっぱりさっきのが響いちゃったんだよね、絶対

ああやっぱり可哀想なことしっちゃった~

窓の方を見ているから表情は分からなかったけど、その背中はどこか寂しそうだった

「1組の皆さん、廊下に出席番号順で並んでください」

廊下から先生の声が聞こえた

そっか。言われてみるともう始業式の時間だ

みんながぞろぞろと教室から出ていく

私も行かなくちゃな

そう思って席を立った時に気がついた

…あれ、木下君がまだ座ってる

しかもまだボーッと空を見ていて動く気配が無い

もしかして先生の指示を聞いていなかったのかも

だとしたら大変だ

木下君が怒られちゃう

始業式に行くのを伝えるため、私は木下君の肩を叩こうとした