私の命は、君がくれた最後のプレゼント。

「初めまして、木村さん」

頭上からか細い声が聞こえた

……え?

今、誰か私に話かけなかった?

ゆっくり顔を上げるとさっきと違うところが2つ

1つめは、私の左隣に木下君が立っていこと

もう1つは、クラス中の視線が私と木下君に集まっていたこと

これは絶対、みんなから無視されている私に木下君が話かけちゃったからだよね

当の木下君は…固まってる

そりゃあそうだよね

こんな痛い視線、受けたことないもんね

ごめんなさい。あなたの隣が私で本当にごめんなさい

その頃、隣ではっ!と我にかえる木下君

あわてて

「こ、これからよろしくね」

と、とってもぎこちない笑顔で言って、席に座った

……………ありがとう

もう話しかけてくれないだろうけど、

もう話をするのは最後だと思うけど、

私に話しかけてくれたこと、

とっても嬉しかったよ。