私の命は、君がくれた最後のプレゼント。

「木下、紹介ありがとな。

じゃあ木下の席は…」

そんな中、私がそんな悲しい事を考えているのを知るはずもない先生がのんきに空いてる席を探す

「木村の左隣だな」

へえ、木村さんの隣か~

どこの席の人だろう

って、木村さん?

それって私のことじゃない?

た、確かに今の席順は出席番号順だから『木下』と『木村』が隣になる事ぐらい予想できるけど…

私はあわてて左隣を見る

…空いております

忘れていたよ、隣の席がいなくて先生が自己満足をしていると思っていたことを

ここ、転校生の席だったんだ

うそでしょ…

なんでよりによって私の隣は転校生なんだろう

転校初っぱなから隣が私だったらいくらなんでも可哀想

どうしよう、どうしよう

なんとか木下君を助けなきゃ

でもそう思っている間にも木下君はどんどん近づいてくる

それと同時にクラス中の視線も近づいてくる

ああ、もう机と木下君の距離は1mもなくなっちゃった

ごめんなさい、私には何もできませんでした

どうぞ、私をおもいっきり蹴ってあげてください…

そう思って顔を伏せた時だった