私の命は、君がくれた最後のプレゼント。

その男の子は……一言で言うと『普通』

身長は男子平均ぐらいだし、体型も丁度良いぐらいだ

口あたりまで伸びた黒髪だってどこにでもいそう

目立つ特徴と言ったら…目、かな

よく見るととっても穏やかで優しそうな目をしてる

そんな彼は教卓の前に立って一礼

「初めまして。木下優里(キノシタユウリ)です。

流行とかわからないので曖昧な返事しか出来ないと思いますが、僕は人見知りなので話かけてくれるととっても嬉しいです。

2年生終了までにクラスのみんなと話をするのが僕の目標です。

協力してくれるとありがたいです。

1年間仲良くしてください。

よろしくお願いします。」

パチパチパチと拍手が上がる

手も足も声も震えていたのに目標までみんなの前で言えたなんてすごいな

でもその目標、達成出来ないよ

だってこのクラスには私がいるから…