「…そうね、転校したばっかりで何も知らなかったんだものね。だから今回は無視しないであげる」
やったー!
奇跡だよ、奇跡が起きた!
そして亜由、ありがとー!
木下君もとても安心しているよう
「みんなー、聞いて」
亜由がクラス中に大きなで話す
「今回、転校してきた木下君が結羽香に話しかけっちゃったでしょ?それでみんなルールの通り無視してくれてたと思うんだけど彼は結羽香が最低人間だって知らずに話かけちゃっただけだから許してあげようと思うの。だからこれからは木下君と話して良いからね」
この言葉の中にちょっと引っ掛かる所があったけどこれで一件落着
ふうー、と一息ついた時、右左側からなんとなく視線を感じた
だから顔を左に向けると、そこには私を笑顔で見ている木下君が!
私に口パクで"ありがとう"と伝えているように見える
けどそんな事より私は危機感を覚えた
もしこのやり取りを他の誰かに見られてたりしたら木下君がまた無視されるかもしれないからだ
私は急いで顔を背けた
だけどその時、チクリと胸が傷んだ
やったー!
奇跡だよ、奇跡が起きた!
そして亜由、ありがとー!
木下君もとても安心しているよう
「みんなー、聞いて」
亜由がクラス中に大きなで話す
「今回、転校してきた木下君が結羽香に話しかけっちゃったでしょ?それでみんなルールの通り無視してくれてたと思うんだけど彼は結羽香が最低人間だって知らずに話かけちゃっただけだから許してあげようと思うの。だからこれからは木下君と話して良いからね」
この言葉の中にちょっと引っ掛かる所があったけどこれで一件落着
ふうー、と一息ついた時、右左側からなんとなく視線を感じた
だから顔を左に向けると、そこには私を笑顔で見ている木下君が!
私に口パクで"ありがとう"と伝えているように見える
けどそんな事より私は危機感を覚えた
もしこのやり取りを他の誰かに見られてたりしたら木下君がまた無視されるかもしれないからだ
私は急いで顔を背けた
だけどその時、チクリと胸が傷んだ