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はあぁ~~~~~~~~~

放課後の下校中、私は本日3回目のため息をついた

結局木下君は今日、私以外の人と話す事ができなかった

きっと彼は相当なショックをうけているんだろうな

本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになる

私は木下君のお隣さん失格だよ~(泣)

もう彼と会わせられる顔がありません!

どうか今すぐに席替えをしてください

他には何も求めませんから~!

などと考えているうちに家に着いた

いや、このアパートは家と言えるだろうか

いくらなんでもボロすぎる

蜘蛛の巣が当たり前みたいに張ってあるアニメなんかに出てきそうな廃墟みたいな建物

不気味だから誰も寄り付かない

10室もあるのに住んでるの私たちだけだしね

1ヵ月3000円という値段には頷ける

そんなアパートの寂れた階段をみしみしと音を立てながらのぼっていった