「ミキおはよお〜」

「おはよ、カンナ」



学校に行く途中でカンナと会った。



カンナは今日もカッコイイ。


高い身長に、長い足。スタイル抜群で、あたしと比べてとても大人っぽい。



そんな中でも特に目を惹かれるのは、ベリーショートの黒髪に映える、青い石のピアスだ。



カンナのピアスは、海外に行ってるお父さんからのプレゼントなんだって。



だから特別に、先生達もカンナのピアスは黙認している。それに、カンナはうちの学校の二年生で一番頭が良いし。



大学も、日本の大学じゃなくて、海外の大学を狙っているとか何だとか……



「昨日は大丈夫だった? 変な奴らに、帰りも会ったりしてない?」

「大丈夫だったよ〜」

「そっか、よかったあ」



あたしの言葉に、カンナはほっとしたような表情を見せた。



心配、してくれてたのかな……?

そう思うと、やっぱり学校に行って良かったと感じた。



それから、カンナとテレビの話や、今度スタバの新作を飲みに行く約束をしていたら、あっという間に学校についた。