今までこんな事してこなかったのに。
私の面倒をただ、見ていてくれただけなのに。




「葉月、俺はお前を離さないよ。

翔に会わせて、試そうと思ったんだ。だけど、不安でしょうがないよ。」





やっぱり、私を試してたんだ。




『成さん、とりあえず離れて。』




「ごめん、葉月。」




『えっ...ん、』




え、今何が起こってるの?
感じるのは、私の唇に何か暖かいものがあたってる事だけ。




数秒たってやっと理解することが出来た。



私は今キスされてるんだ。




『やめっ、、は、なして...』




苦しい、最初は押し付けるようなキスだったのに。




『ん、ぁ、、やめ、』




酸素を求め開けた口から、何かが入ってきた。




やめてよ、これ以上理解させないで。
翔と成さんは違うんだって意識させないでよ。




翔に抱きしめられるとドキドキする。




だけど成さんは、ちがう。




「葉月、好きだ。」




『はぁ、、ん、せいさん、』




どうして私は拒めないんだろう。
ちゃんと拒否できないんだろう。




そんなの単純だ。
また、成さんを傷つけてしまうのが怖いんだ。




ガチャ



「なに、やってんの?」




『翔っ』