心配って、過保護すぎるでしょ。




成さんは心配してるんじゃない。
私が居なくなるのが怖いんだ。




少しでも離れてると、不安で仕方ないんだと思う。




『成さんも、心配性だよね。

車で送ってもらうから大丈夫なのに…』




そんなに心配しなくで、どこにも行かないのに。




いや、でももう無理なのかもしれない。私の心は翔中心で回ってしまうかもしれないから。




「成兄ってそんな人だったっけ?

ていうか、なんで成兄と一緒に住んでるんの?」




うわ、聞かれたくなかった質問。
何とかして誤魔化そう。





『それは、私が東京に行きたくて成さんについてきたの。

それより、翔はなんで東京にいるの?』





引っ越したのかな?
私達は元々東京にには居なかったから。




「俺は親の転勤だよ。
前から結構あるからさ、でも親の転勤のお陰で葉月に会えたし。」




すごい懐かしく感じた。
翔の横顔を、愛おしく感じた。




重症だな…





『翔って、ストレートに言うよね。』





それに戸惑うのは、毎回私で。
私は翔を惑わせたりできないから、