『えっ、なんで?』





そもそも私いつもマネージャーさんに車で送ってってもらってるし。





『私車で帰るから。』




「俺はどーすればいいんだよー」







翔は何でここまで来たんだろう?
車?バス?





それとも自転車?





『朝はどうやってきたの?』






別に聞かなくてもいいのに。





関わりたくない。そんな想いと裏腹に自然と出てきてしまうこの気持ち。





「歩き~。」





歩きっ?!
さすが、サッカー部。






『帰りも歩いて帰れば?』






流石にこれ以上干渉しちゃダメ。
これ以上近づきすぎると、


離れるのが辛くなる。




「冷たいな〜」




翔を突き放すことで、全てが上手くいくなら私は突き放す。





『しょうがないでしょ…』





どうして、こんなに意志が弱いんだろう。



ダメだってわかっているはずなのに…