「今回は恋人の家で過ごす撮影なんだよね?」





『そうなんですよ~

恋人と家で過ごすなんてした事ないからどんなふうに表情作ればいいか…』




正直、恋とか愛とかあんまり分からない。





多分私は翔好きだった。





でも、よく分からないんだ。
もしかしたら、今も好きかもしれない



だけど、それを認めたところで何も変わらないのを知ってるから。





いつの間にか、恋と言うものに鍵をかけているのかもしれない。





「えーっ!意外っ!

彼氏とかできたことないの?!」






彼氏かぁー。
出来たことないよね…





『ないですよ?』





「意外すぎるっ!」




なんか、1人でテンション上がってるけど?





「そろそろ、準備いいですか?」






『あっ、はい!
準備出来てます!』