真面目そうな子。






『よろしくね!』






背は私より全然高くて、顔を見る時首が痛くなってしまう。







その男の子の名前が分からないまま、撮影に入った。







「最初は二人で仲良く歩く所から!」







男の子はだいぶ緊張してるのか、動きが硬い。







『緊張してるの?』







「いや、はい。
すいません、俺あんまり慣れてなくて。」







しゅん、と落ち込んだ男の子。
私も最初はそうだったな。あの頃が懐かしい。






『皆最初は緊張して動きが硬くなっちゃうもんだよ!

なるべく、リラックス!』







私の一言にだいぶ安心したのか、それからは動きが自然になった。