「簡単なことですよ。あなたは叔父様とあなたの母親との間に生まれた子供。翼とは異母兄妹というだけです」
「…っ!!」
「だから、もう変なまねしないで下さいね」
そう言うと、麗子ちゃんは封筒を机に置き、教室を出て行った。
信じることができなかった。
ママと翼くんのお父さんが…?
ケータイを取り出し、翼くんに電話をかける。
翼くん、嘘だよね?
“麗子がまた何か考えてるんだ”って、“大丈夫だ”って、笑顔で言ってくれるよね?
―…コノデンワハ、デンパノトドカナイトコロニイルカ、デンゲンガハイッテイマセン…―
