翼くんとは電車で乗り合わせをして、遊園地へと向かった。


遊園地に着き、何に乗るのかを翼くんに聞くと、『野乃花の乗りたいものでいいよ』と言ってくれた。


…あれは、やっぱり最後に乗るべきだよね。


『んーとね。あ、じゃあジェットコースター。あれに乗ろうよ』


『…おう』



乗り物の待ち時間は長いって聞いていたけど、想像していたよりも早く乗ることができた。


ただ気になるのは、翼くんがあまりしゃべらないということだ。


私何かしたかな?


ジェットコースター乗りたくなかったとか?


カタカタと音をさせながら、コースターはゆっくりと登っていく。


『翼くん、大丈夫?』

『へ?あ!“#$%&‘()=~』